「コーチングに関する本、どれを読んだらいいかわからない!」、そんな声にお応えしようと始まった「#おすすめコーチング本」シリーズ。
3回目となる今回は、コーチング上級者(コーチングの定義そのものを問い直したい探求心の強い層)向けの書籍を10冊紹介します。哲学、宗教、考え方など、ありようを問いなおすきっかけとなるものを中心に、THE COACH 講師陣が選書しています。すぐに実践することは難しい内容かもしれませんが、噛めば噛むほど味わい深いものばかりです。
▼初級編はこちらから
https://note.com/embed/notes/n3755ebff33e1
▼中級編はこちらから
https://note.com/embed/notes/n4b5946b8dc94
1. それでも人生にイエスと言う/ヴィクトール・エミール・フランクル
オーストリアの精神科医であり、第二次世界大戦のナチス強制収容所から生還した著者。壮絶な体験やその後の思索から導き出された、生きることに対するメッセージがつづられています。戦後間もない1946年に行われた講演の内容をまとめたもので、平易な言葉で語られている万人向けの書籍です。
2. テーマは「意識の変容」/吉福伸逸+岡野守也
翻訳家でありセラピストでもある、日本にトランスパーソナル心理学を輸入した吉福伸逸氏と、『トランスパーソナル心理学』の著者でありトランスパーソナルの代表的な論客と言える岡野守也氏。両名による徹底討論を収録した一冊です。
3. U理論 過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術/C・オットー・シャーマー
U理論とは、個人・組織・コミュニティー・社会の変革プロセスを理論化したもの。ますます混沌とする世界に私たちはどう向き合うのか。U理論の勃興から今日までに生まれた世界各地の事例を踏まえ、各界に影響を与えている変革理論を紹介しています。
4. インテグラル・ヨーガ/パタンジャリのヨーガ・スートラ
古典ヨーガのバイブル『ヨーガ・スートラ』の解説書。体操や独特なポーズなどのイメージがあるヨガですが、そのような身体のヨガではなく、心のヨガに焦点を当てています。ヨガの哲学を理解し、平安な心を保ちたい人にとって必携の書籍です。
5. 世界の中にありながら世界に属さない/吉福伸逸
セラピストである著者が、医師や看護師、セラピスト、カウンセラーなどを対象に行った講義を記録した書籍です。「アイデンティティの破壊は存在の力を強くする」と語る吉福氏。破壊→構築→習慣化こそが変化のプロセスであるという内容についても触れられています。
6. 千の顔を持つ英雄/ジョーゼフ・キャンベル
ギルガメシュの冒険やオデュッセウスの苦難の旅、ブッダの修行、イザナギとイザナミの物語など、「英雄」の冒険を比較し、心を揺さぶる物語の基本構造を紹介。ジョージ・ルーカスがこの本からインスピレーションを受け、完成したのが『スター・ウォーズ』であるという逸話があります。
7. ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現/フレデリック・ラルー
「ティール組織」とは、世界各地で注目を浴びている最新の組織モデルのこと。自身もエグゼクティブ・アドバイザー、コーチ、ファシリテーターとして活躍する著者フレデリック・ラルーが、組織の進化とより良い在り方について言及した1冊です。
8. ワールドワーク プロセス指向の葛藤解決、チーム・組織・コミュニティ療法/A・ミンデル
プロセス指向心理学、プロセスワークの主な創始者である著者、アーノルド・ミンデル。個人や家族などの小規模なコミュニティを対象にしていたプロセスワークを組織や地域など多人数向けに応用した「ワールドワーク」について紹介している書籍です。
9. すべては導かれている: 逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟
私たちの人生は、「幸運に見える出来事」だけでなく「不運に見える出来事」も含め、大いなる何かに導かれている。三菱金属や日本総合研究所などで科学の道を歩んできた著者が、目の前の困難を乗り越えていくための叡智や逆境力について紹介。
10. 喜びの教育 サイコシンセシス教育入門/ダイアナホイットモア
真の自己実現を目指して生きる方法を提示した、ロベルト・アサジオリのサイコシンセシス(統合心理学)を教育の分野に応用。著者は、ビジネスコーチングやカウンセリングの分野で欧米諸国の若手育成に長年携わってきた、ダイアナ・ホイットモア。
推薦者一覧(THE COACH ICP講師)
岡田 裕介
株式会社パーソルキャリアに入社し、転職支援・採用コンサルティングに従事。その後、オルタナティブスクールを運営する教育系のソーシャルベンチャーを共同創業・副代表理事に就任。独立後は、認定プロフェッショナルコーチとして、スタートアップ企業の経営者・CxO・マネジメントクラスを中心にコーチングを提供。国際コーチング連盟認定コーチ(PCC)。
松下 琴乃
外資系金融機関にてCS推進やマーケティングに従事。その後、ロンドンでアートマーケットを学んだ後、現代アートのコンサルティングとデザイン業で独立。2017年よりコーチとしての活動を開始。現在はU理論や成人発達理論をベースとしたコーチングやファシリテーションで個人と組織の変容・変革をサポートしている。
谷内 真裕
エンジニアとして研究開発・SIer・受託開発・自社開発を経験し、Sansan株式会社に入社。エンジニアリングマネージャーとして開発チーム立ち上げ・メンバー育成・組織的課題の解決に向き合うなかでコーチングに出会う。その後エンジニアリング組織のマネージャー・社内コーチとして職種・部署・役職を問わず1on1・コーチング・ワークショップを行う。2021年7月よりTHE COACHに参画。国際コーチング連盟認定コーチ(PCC)。
奥野 雄貴
早稲田大学大学院会計研究科修了。外資コンサル・日系メーカーでの国際税務・会計業務に従事後、スタートアップにて事業責任者を務める。その後、シンガポールを拠点にインドへの投資業務に従事。これからの働き方や組織の形を模索するとともに、ヨガの実践を通じて、自分とのつながり・世界とのつながりを探究している。国際コーチング連盟認定コーチ(ACC)。
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THE COACH ICP講師陣の「#おすすめコーチング本」シリーズ番外編として、マンガや映画も紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。
https://note.com/embed/notes/nd032b16d329c
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