2021.11.12

「自分の学びが誰かの支えになる。それがコーチングを学ぶ価値」THE COACH ICP受講生・鈴田さんインタビュー

こんにちは、THE COACHです。わたしたちはオンラインのコーチングスクールTHE COACH ICPを運営しています。​​

「会社でのマネジメント業務や人材育成に活かしたい」。そんな思いからTHE COACH ICPを受講される方も多くいらっしゃいます。今回お話を聞いた鈴田 美穂子さんもそのひとり。卸売業の会社に勤め、10年以上マネージャーとして業務を行うなかで「自身のマネジメントスタイルに不安を感じるようになった」と語ります。

ところが、本業に活かすためにコーチングを学び始めたはずの鈴田さんは、スクール卒業後、個人で副業コーチとしての活動をスタート。「はじめは副業コーチになる予定ではなかった」と笑う鈴田さんが、コーチを仕事にする道を選んだ理由はなんだったのでしょうか。そして、副業コーチとして独立するために、THE COACH ICPをどのように利用していたのでしょうか。お話を伺いました。

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鈴田 美穂子(すずた みほこ)
ファッション系卸売会社に勤務。バイヤー、マネージャー、90名を率いる部門長を経て、人材育成部署の立ち上げ責任者に。社員研修やトレーナー、ファシリテーターを担う。10年のマネジメント経験から対話の重要性に気づき、コーチングの道へ。THE COACH ICPプロコース2期生。

経験値に頼ったマネジメントだと、いつか”伝えられること”が枯渇すると思った

——鈴田さんがコーチングと出会ったきっかけを教えてください。

コーチングとの出会いは会社の部署異動がきっかけでした。それまで私は、ファッション系の卸売会社で10年間マネージャーを務めていたのですが、会社の組織改革の一環で、人材育成を行う新部署の立ち上げを行うことになったんです。

育成のための研修を設計したり、社員の方と面談したりするなかで、コンサルの方にも協力いただいていて、その方がおすすめしていたのが「コーチング」でした。

——そこからご自身でコーチングを深く学ぼうと思ったのはなぜでしょうか?

最初は、面談がもっと上手くできるようになればいいなぁくらいの動機で調べてみたんです。でも、コーチングを知っていくにつれ、当時悩んでいたことにドンピシャの分野だと気づいて。

——どんな悩みだったのですか?

私は20年以上同じ会社に在籍しているので、社内ではプレイヤーとしてもマネージャーとしても経験があるほうでした。そのせいか、面談がただ相手から質問を受け、アドバイスするだけの場所になってしまっていて。

それでも役割としては問題なかったのですが、いつか伝えられることが枯渇するだろうなという怖さがありました。このマネジメントスタイルでは続かない。過去の経験値が通用しない場面も増えていくだろうなって。

そんなときにコーチングを知って、これなら経験だけに頼らないコミュニケーションができる、一方的な指導や助言ではない対話ができるようになるかもと思ったんです。それで一度しっかりと学んでみようと決めました。

「ひとのあり方」を大切にする雰囲気を感じ、受講を決めた

——THE COACH ICPの受講を決めた理由を教えてください。

説明会や講義が夜に受けられて、仕事があっても受講しやすかったのが嬉しかったですね。ですが、1番の決め手は雰囲気。説明会で話していた講師の方も、説明会を聞きに来ていた方たちの雰囲気も妙に良くて。あぁ、ここだったら気兼ねなく勉強できそうだなと感じたんです。

——説明会では、具体的にどんな印象を感じられたのでしょうか?

言葉にするのは難しいですが、「人のあり方」に寄り添うことを大切にしていると思いました。まだ講義も何も受けてなかったので、そのときは直感でしかなかったのですが、説明会で聞く内容や講師の方の姿勢から、論理や理論を緻密に積み上げたうえで人間性を重視しているんだろうなという印象を受けたんです。それが新鮮でした。

実は、説明会を聞くまではコーチングスクールを受講して新しい発見があるのか不安もありました。ビジネスシーンではマネジメントを長くやってきて、論理的に説明がつくことや、いわゆるビジネス的なコミュニケーションスキルはある程度身についている自覚があったので、これまでやってきたことのおさらいで終わってしまわないかなって。

でも、THE COACH ICPの説明会では、論理だけでは語れない、人に向き合う姿勢の温かさを感じたんです。それは他のスクールからは感じられなかったもので、ここなら会社では学べないことを学べるかもしれないと思いすぐに申し込んでいましたね。

——実際に受講して良かったと思うことを教えてください。

1つは同期の方たちとのつながりです。THE COACH ICPの授業は複数名で行われるため同期ができるのですが、その存在がありがたかったなぁと思います。

講座が終わったあとに自分たちでZoomをつなげて、その日学んだことのなかで消化しきれなかったことを振り返ったり、コーチングをしあったりしました。コースを卒業した今でも、情報交換したりオンラインでお茶会をしたりしています。社会人になってからプライベートでのつながりを作るのって難しいので、それも嬉しかったりしますね。

もう1つは、講師の方々の存在です。現役で活躍するプロコーチの方に実際に教えてもらって自分のコーチングを見てもらってアドバイスをもらえるのは、やっぱり貴重な機会です。その分、学べるものも違うなぁと。

なかでも印象に残っているのは、講師の岡ちゃんが私のコーチングを見て「鈴田さんのコーチングに、コーチングの真髄を見た気がします。クライアントさんの蛇口を一度ひねってからは、何はせずとも言葉が溢れていたね。」と言ってくれたこと。いまでも自分がコーチングする際の指針のようになっていて、知識も自信もつけてもらえたと思います。

学びのフェーズにあわせてコミュニティを活用した

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——コーチングでは、理論だけでなく実践が大切だとされています。鈴田さんも、受講しながらコーチングを実践していたのですか?

はい、もちろんです。ただ受講当初は、コーチングの練習相手を見つけるのがちょっと大変でしたね。コーチングのことをまったく知らない人にお願いするのは難しいし、職場の人にお願いすると、いつの間にか仕事の相談になってしまうこともありました。

——その大変さは、どのように乗り越えたのでしょうか?

THE COACH ICPのコミュニティで練習相手を募ってみたら、スムーズに見つかるようになりました。THE COACHにはコーチングを学びたいという意欲の高い方が集まっているので「ほかの受講生のコーチングを受けてみたい」という方が多くて。

——なるほど。職場や友人などの身近なコミュニティだけでなく、THE COACHのコミュニティの中でも練習相手を募ったのですね。具体的にどんな方法で練習相手を募集していたのか教えてください。

コミュニティではSlackというメッセージアプリを使っていて、そこに「練習相手募集」というチャンネルがあるため、利用していましたね。いきなり60分のセッションをするのは大変だと思ったので、まずはトライポッドという短い時間でセッションをできる相手探し、練習を重ねてから長いセッションに協力してくれる人を募集するようにしました。

学びのフェーズによって、必要なトレーニングにも違いが出てきます。たとえば、基礎コースを学び終わった後と、プロコースを学び終わった後では、自分のコーチングスキルに差がありますし、クライアントさんに持って帰っていただけるものの質も違うはず。

独学では、学びのフェーズに合わせてクライアントを募集するのはとても難しかったと思います。ですがTHE COACH ICPのコミュニティには受講生と卒業生が400人以上所属(2021年11月現在)しているので、状況に応じて適切な練習相手を見つけられました。

——たしかに、THE COACH コミュニティにはすべての期の受講生が所属しているため、コミュニティ内で声掛けをすることで相手は見つけやすくなりますよね。

はい。また、コミュニティは練習相手を探す以外にも、さまざまな面で学びを支えてくれたと思います。プロコースや卒業生といった1段上のレベルの方が身近にいることで、学習していくことに安心感も持てましたね。ロールモデルだったり、刺激を受けられたりする存在が近くにあって。

私が今、副業コーチとして活動できているのもコミュニティで出会っためいちゃんの影響が大きいと思います。

——THE COACH ICPの受講がきっかけで、専業コーチになっためいちゃんですよね。どんな影響があったのでしょう?

実はTHE COACH ICPの受講を始めたころは、「本業に活かせたら」と思っていただけで、副業としてコーチの活動をするなんてまったく考えていませんでした。

ですが、プロコース生の先輩としてコーチングに没頭していくめいちゃんの話を聞く機会が何度かあり、自分がやっていることは人生をかける価値があるものなんだと実感するようになったんですよね。本業にコーチングの学びを生かすだけでも、きっと素敵なことを運んできてくれる。でも、自分の心が「コーチングともっと深く関わりたい」と言っているような気がする——。そんな気づきがあって、副業コーチに挑戦してみようと考えるようになりました。

——働いていた会社は、副業OKだったのですか?

実は当時は副業が許可されていなかったのですが、プロコース卒業とほぼ同時に、副業許可してもらえるように会社に願い出ました。私がコーチングを続けることで、人材育成の本業にも必ずいい影響で還元すると伝え、社内規定を変えてもらったんですよね。こういった行動も、自分にとっては大きな挑戦でした。

今思えば、私が勇気を出して会社に申し出をし、副業コーチとして活動できているのは、めいちゃんをはじめとするTHE COACHのコミュニティの皆さんがいたから。今後はプロコース卒業生として、引き続きコミュニティを盛り上げていけたらいいなと思っています。

コーチングは自分の学びが誰かの支えになるもの

——最後に、THE COACH ICPの受講を考えている方にメッセージをお願いします。

大人になってからの学びってすごく楽しく、自分の伸びしろを見つけられて、自分を肯定できる時間が増えるものだと思います。コーチングは、そうして手にいれた学びが誰かの支えにもなる、とても貴重で素敵なものだと感じています。

THE COACH ICPは、迷いのなかにいる人も迎え入れる器がある場所だと今回の受講を通して思いました。説明会で感じた温かな印象は卒業後のいまも変わらず続いていて、コーチングを知った今振り返れば「あぁこれが心理的安全性か」なんて思ったりします。

だから、安心してほしいな、自分がコーチングに向いているのかコーチとしてやっていきたいのかわからず迷っている人こそ飛び込んでみてほしいなと思いますね。

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