2022.05.31

「握っていなくても良いものを、手放せた」THE COACH ICP受講生・足立さんが専業コーチになった理由

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THE COACH ICP受講後、プロコーチとして独立した足立 芽生(あだち めい)さん。

もともと足立さんは、コーチングとは関係がない人材派遣会社に約7年勤めていました。しかし30歳を目前にして、言葉で表せないようなモヤモヤや違和感を抱えるようになったそうです。そのタイミングで友人から紹介されたのがコーチングでした。

7年続けていた仕事を手放し、コーチとして独立するのはとても勇気のいることだったのでは?と思ってしまいますが、その選択は自然に導かれたものだったと足立さんはいいます。

THE COACH ICPで過ごした期間は、足立さんにとってどんな時間だったのでしょうか。

足立 芽生(あだち めい)さん
人材派遣会社に入社し、人材コーディネーター職を7年経験。マネージャーとして東京・大阪の2店舗の立ち上げに従事。東証一部上場の急成長期を経験。「人生なんだか満たされない」ときにコーチングに出会う。THE COACH ICPを受講し、プロコース卒業と同時にコーチとして独立。THE COACH ICP講師。

自分の無意識領域から願いが湧き出てくる体験

——足立さんがコーチングを学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

コーチをやっていた友人からコーチングを受けたことが始まりでした。そのころは、新卒で入社した会社に7年勤めていて、頑張ってはいるけど満たされない日々が続いていたタイミングだったんです。

「本当はどんなことをしてみたい?」と友人に聞かれると、わーっと出てくるんです、実はやりたかったことや、思っていたけど口に出せていなかったことが。

いちばん覚えているのが「なんの制約もなければ何をやりたい?」と聞かれたときに、「みんなの可能性を信じて応援し続ける自分でありたい」という言葉が出てきて。私って無意識にこんなことを思っていたんだ、と自分で言ったことなのに感動するという体験をしました。

そこからコーチングにかけてみたい、という思いが強くなっていき、THE COACH ICPの受講を決めました。

——THE COACH ICPを受講してみていかがでしたか。

まず授業自体が想像以上に実践スタイルでした。座学はすこしの時間で、とにかくまずやってみようという感覚。その場で汗をかきながらコーチングセッションを数多く経験できたのが、今の私を支えてくれていると思います。

そして受講生同士で一緒に学べる環境だったのが、大きなポイントだったと感じています。お互いにコーチやクライアントを実践していく中、テーマとして取り扱うのが自分自身について今考えていることなので、練習を通じて相手のことをよく知っていくんです。その過程で信頼関係が構築されていきました。

そのおかげで挫折しそうなタイミングが来ても、ひとりで悩むことなく続けられました。

——どんなところで悩まれましたか。

コーチングは答えがないので、そことどう向き合い続けるのか、立ち止まることがよくありました。

コーチとクライアントの関係性やセッションの内容など、変わっていく条件のもとセッションクライアントと一緒に作り上げていきます。その感覚のようなものが育つにはどうしたらいいのか、ひとりではなく皆さんと悩みを共有できたから続けていけたんだと思います。

仕事上のお付き合いや昔から知っている友人とは違い、なんの利害関係もない人たちと安心して話せたり、コーチングについて一緒に探求できたりする時間が私にとっては貴重でした。

私以上に私を信じてくれるコーチ

——THE COACH ICP受講中、講師とのやり取りで印象に残っていることはありますか。

授業中のデモンストレーションとして、プロのコーチである講師の方とペアでセッションをすることがあるんですけど、そこで自分が自分の可能性を狭めていたことに気づけました。

将来の話になって、「コーチになりたい。だけどまずは転職して自分の環境を整えたり、準備期間を設けてより経験を積んだりしてからコーチになろうかな」といった話をしていたら、「もうコーチになったらいいんじゃない?何が足立さんを引き止めるの?」とコーチがダイレクトに言ってくださって。そこではっとさせられました。

無責任に言っているわけではなく、自信満々な顔で背中を押してくれたんです。目の前にこんなにも私のことを信じてくれる人がいて、自分で自分を信じられていなかったなと感じたのがとても印象に残っています。

——足立さんは実際にプロコーチになっていますよね。大きな決断だったと思うのですが、コーチが言ったことをすっと信じられるものなのでしょうか。

何を言われたからというよりも、その方にある「あなたの可能性を信じている」という雰囲気がにじみ出ていたからだと思います。

THE COACHのコーチの方は「相手の可能性を信じる」というコーチングマインドを大切にされており、それを強烈に感じた瞬間でした。私のことを私以上に信じてくれている人がいるという心強さがあり、プロコーチとして生きていこうとする自分を信じることができたんだと思います。

プロコーチになってから、どうやってクライアントと出会うのか

——プロコーチとして現在活動されているということで、THE COACH ICP以外で足立さんがされていたことはありますか。

私の場合はプロになることが目標ではなく、気づけばプロコーチと呼ばれるようになった感じなので、もしかしたら参考にならないかも…..(笑)。

とにかく、人の心やコーチングを探求することが楽しかったので、クライアント体験を定期的にしていました。自己探求が進んでいないと見える世界が限定的になるし、コーチとしてできることの幅が狭まってくる。探求する過程でとてもつらくなることはありますが、それすらも面白がれるようになるんです。

今までは「悩みがたくさんあってしんどいな。こんな自分なんてだめだ」と考えていたのが、コーチングを学ぶことで「なんでいつもしんどくなるんだろう」「なんでいつもこのパターンが繰り返されるんだろう」と自分に問いが向きます。

しんどさを誘発するのがコントロールできない他者であっても、「その影響によって自分の中で何が起こっているのか」意識が内側に向いてコントロール可能な問題に落とし込むことができる。それによって、生きやすさにつながっているんだと思います。

——コーチングを学ぶことが生きやすさにつながったんですね。

そうかもしれません。

もちろん受けるだけでなくコーチングをすることでクライアントさん自身の奥深さを探求するのも好きだったので、学び始めたころは、授業後や仕事が終わってからでもコーチングの練習をずっとしていました。

THE COACH ICPが実践ベースで学ぶスタイルなので、それは常に維持しようと思っていたんです。

——クライアントは見つかるものですか?

友達に声をかけることもありますが、THE COACH ICPには歴代の受講生が集まっているコミュニティがあるので、そこで練習相手を募集することがあります。

あとはSNSで呼びかけもしていました。受講前はアカウントを放置していたのですが、THE COACH ICPで自己開示をする機会が多くなって自分の話をオープンにすることに抵抗がなくなったり、自己探求をする過程で内省が進んだり、発信したいことが出てきたのでSNSでの活動を再開したんです。

#THECOACHで呼びかけると仲間が拡散を手伝ってくれることもあり、おかげでクライアントが全く見つからないということはあまりありませんでした。

その後継続してくださる方がいたり、受けてくださった方から新たにクライアントを紹介していただいたり。ありがたいことに、現在も積極的に新規募集をしなくてもコーチとして活動することができています。

——あまり集客に力を入れていないんですね。

表立った宣伝も大切かもしれませんが、私の場合は紹介でクライアントになる方が多かったんです。1回のセッションをより充実したものにするために、コーチングの探求を進めていくことが大切なのではないかと思っています。

本来の自分を取り戻せた時間だった

——振り返ってみて、THE COACH ICPで過ごした期間は足立さんにとってどんな時間でしたか。

本来の自分を取り戻せた時間でした。成長した、強くなったとは少し違う感覚です。

社会人になると周りからの評価を気にしたり、人からどう見られるかを意識したりして、いろんな鎧をつけていくと思います。それが良い悪いではないのですが、私の場合は周りの目を意識しすぎることで本来の自分がわからなくなってしまいました。

今回の受講期間で「飾らない等身大の自分で良いんだ」と思えるようになりました。

——本来の自分を取り戻すことで、日常に変化は起きましたか?

これが私なんだと思えるようになった瞬間に、いろいろなものが手放せました。7年勤めた会社を退職したり、お付き合いしていた方と別れたり。誰かに認めてもらうために握っていたものを手放して、本来の自分が行きたがっている方向へ進むことができています。

——最後に、コーチングを学びたいと考えている方へメッセージをお願いします。

日常生活で、ちょっとモヤモヤしたり違和感があったり、言葉にならない“しこり”のようなものを感じている方は多いのではないかと思います。

今は不幸ではないからこのままでもいいやと、封じ込めてしまうことがあるかもしれません。しかし、その言葉にならない感情にこそ、その人らしさが隠れていることがあるんです。

そのモヤモヤについて考えを巡らせることで、本当の自分を取り戻せることがあるので、小さな感情を無視しないでほしい。可能であればその感情を吐き出す場を確保してほしいので、コーチングを受けたり学んだりすることを、ひとつの選択肢として考えていただければ嬉しいです。

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