こんにちは、THE COACHです。わたしたちはオンラインのコーチングスクールTHE COACH ICPを運営しています。
THE COACH ICPには、「組織づくりに役立てたい」「メンバーとの1on1の時間をより充実させたい」などマネジメントの現場で活かすために受講される方が多くいます。
今回お話を伺った若林 真悟(わかばやし しんご)さんも、コーチングの考え方をご自身のマネジメントスタイルに取り入れるため、THE COACH ICPヘいらっしゃいました。
実際に受講する中でどのようなことが印象に残ったのか、マネージャーの変化がどのようにチームのメンバーに波及していったのかなどを伺いました。
マネージャーとしての引き出しを増やすためにTHE COACH ICPへ
——若林さんがコーチングを学ぼうと思ったきっかけを教えてください。
もともと数年前にTHE COACH 代表のこばかなさんにコーチングをしていただいたことがあって、以前からコーチングのことは知っていました。そこで、相手の潜在的な願いを引き出すようなコミュニケーションを体感したんです。
コーチングはマネジメントと相性がいいかもしれないと感じて独学で勉強し始め、日々のマネジメントで実践していました。
——以前から現場でコーチングを活用されていたんですね。
はい。社会人5,6年目くらいからマネージャーをするようになり、当時は先輩のマネジメントを思い出しながら、手探りの状態でメンバーとコミュニケーションを取っていました。
その過程で参考にしたのがコーチングだったんです。しかし、うまくいくケースとそうでないケースがあり、やっぱり本で学ぶだけで現場に活かすのは難しいとも感じていました。た。
メンバーが自走できるようになり、僕がいなくても動いていけるくらいの組織にするにはどうすればいいのか。自分がどう変わればメンバーの主体性を引き出せるのか。そう悩んでいるときにTHE COACH ICPを知り、自分もコーチングの考え方をインプットしようと思って受講したのが始まりです。
コーチの基本である「傾聴」をマネジメントでも
——若林さんには、THE COACH ICPで基礎コースから応用A・Bコースまで受講していただきました。その中で印象的なことはありますか?
現役でコーチをしている講師の方が、セッションの最中どこに意識を向けているのか、という話は印象深いです。
相手の発言だけでなく、声のトーンやしぐさなどの非言語情報からその人の意図を汲み取る。相手の心に好奇心を向けることが大切だと知り、これまでの自分はメンバーの話を全然聞けていなかったんだと実感しました。
——以前はどういったことに意識が向いていたのでしょう。
なんとなく相手の言いたいことがわかったら、最後まで聞き切るのではなく「次はこのメッセージを伝えよう」「ここを詳しく聞きたい」というように自分にばかり意識が向いていました。
僕自身、プレイヤーとしての成果が認められマネジメント職になったため、数字で結果を出す、目標を達成するといった会社のために業務を遂行するのが当たり前。だから僕と同じ方向を見てほしいのにどうして分かってくれないんだろう、と強引に話を進めることもありました。
THE COACH ICPでコーチングを学び終えた今は相手の奥底にある願いに関心が向くようになり、自然と問いが立つようになりました。すると、徐々にメンバーからの発話が増えてきて、僕主導ではなくメンバー主導で話がまとまる場面も増えてきました。
マネージャーの変容がメンバーの自走へ
▲社内の授賞式の様子
——メンバーの皆さんと若林さんとの関係性に変化が生まれたことで、どんな影響がありましたか。
以前から行っていた1on1の質が変わりました。というのも、THE COACH ICPを受講するより前は「次までにこれをやっておこう」と部下の成長のためのネクストアクションを決めることが1on1の目的になってしまっていたんです。
基本的に話すテーマは上司である僕が決めて、普段僕が気になっていることをメンバーに話したり、それを受けてどう思うかを話してもらったりしていました。その上で改善策を考えて、次回の1on1までに行動に移す。
振り返ってみれば、その時間になるといつも緊張しているメンバーがいて。メンバーにとって1on1が、「マネージャーから普段の評価を受ける場」になってしまっていたのかもしれません。
——なるほど。1on1というよりも、業務報告の場になってしまうことがあったんですね。
そうですね。しかしTHE COACH ICP受講してから、1on1は「お互いに考えてることをただ共有する場」としても大切なんだと意識するようになりました。
これまでの自分はメンバーの話を全然聞けていなかった、と気づくことができたので、これからは上司対部下ではなく人対人の関係になれる1on1にしたいと思ったんです。
お互い気楽に話すことによって、メンバーの意識が、業務や僕ではなく「彼ら自身」にどんどん集中していく。僕自身の意識もメンバーの心に向くようになったことで、相手の中に気づきが生まれるキッカケとなる時間になり、今では1on1を楽しみだと話してくれるメンバーもいます。
——評価判断されない時間ができ、若林さんとフラットにお話することで心理的安全性が生まれてきたんですね。
そうかもしれません。そのおかげか、自分で考えてきたものを積極的に提案してくれたり、メンバーが率先して僕を巻き込んでくれることも増えてきました。
僕になら何を話しても大丈夫だろうという信頼関係が築けたことで、安心して自分のやりたいことを発信できるようになったのだと思います。
組織の一員として、頼ったり頼られたりするマネージャーに
——1on1の質の変化や、業務がメンバー主導になりつつあるなど、若林さんの変化がメンバーの皆さんにも影響していったんですね。
そうですね。メンバーとの会話も増えて関係性が変わっていくと、僕自身の弱みや悩みも積極的に話せるようになりました。
上司たるものバリバリ働き、自分の弱みを部下に見せてはいけない。自分の上司がそうだったので、無意識の内にあるべき上司像に近づこうとしていたのかもしれません。
今ではメンバーを信じて素直に任せられるようになり、チームとしての生産性も向上しました。自分ひとりで背負う必要はなく、僕自身も組織の中の一個人である。メンバーと一緒に答えを見つけていけば良いんだ、という考えでマネージャーをすることができています。
——最後に、THE COACH ICPの受講を検討されている方へメッセージをお願いします。
マネージャーという役割の場合、メンバーの成長のために時間を割くか、事業成果を追求して仕事ができる人に任せてしまうか板挟みになる場面は多くあると思います。
僕自身も事業成果こそ正義と考え、自分のやり方を組織のやり方としてインプットさせようとしていたことで、組織の可能性を狭めていました。もしマネージャーとしてのあり方をアップデートしたいと思っていれば、コーチングの考え方に触れてみると良いかもしれません。
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