2024.09.27

コーチングの効果的なやり方は?進め方の例やコーチングに必要な3つのスキルを解説

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「コーチング」という言葉を耳にしたことのある方は多いでしょう。でも、実際のところ「コーチングって何?」「どうやるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

現代は、「VUCA(ブーカ)時代」と呼ばれる先行きの不透明な時代です。未来をある程度予測できた時代には、「家庭を持ったら家を建てる」「入社した会社では定年まで勤めあげる」のように、生き方・働き方に、ある種の「スタンダード」が存在していました。

しかし、先行きの不透明なVUCA時代、誰にとっても同じ正解は存在しなくなり、一人ひとりが「自分はこの生き方・働き方で良いのだろうか」と個としての人生を考えるようになりました。生き方が多様になり正解が存在しなくなった今、正解のない問いに対して自分自身に向き合う力、パートナーと対話し自分たちの答えを導く力、仕事の人間関係において一人ひとりのありたい姿を理解した上でその人らしさを引き出す力が求められるようになってきているのです。

実は、コーチングはこのような「決まった答えのないテーマ」における悩みの解決に対して有効な、誰でも学べるコミュニケーションの技術です。仕事の効率アップはもちろん、人間関係を円滑にしたり、自分や周りの人のやる気を引き出したりするのに役立ちます。

この記事では、そんなコーチングの基本的なやり方を、わかりやすく6つのステップでご紹介します。これからコーチングを取り入れてみたい方は、ぜひ参考にしてください。

なお、コーチングを体系的に学びたい方には、オンライン型コーチングスクールのTHE COACH ICP™︎がおすすめです。ICF認定資格を保有した講師陣が、ICF認定資格の取得をサポートします。

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コーチングのやり方の例

コーチングには「必ずこうしなければならない」という絶対的な決まりはなく、やり方や進め方はコーチごとの個性やスタイルによってさまざまです。そのため、ここではあくまで流れの一例を紹介します。

「コーチングは何から始めればわからない」という方は、こちらの手順を参考にしてみてください。

1.チェックインの時間を設ける

コーチングセッションを始めるにあたり、まずはクライアントの現状を把握します。忙しない日常から気持ちを切り替えて、現在の心の状態に目を向けてもらうために、下記のような問いかけを行います。

「今の気持ちはどうですか?どんなことを感じていますか?」

「今日はこのセッションに何を期待していますか?」

そして、この後に続くセッションに向けた心の準備を行います。

2.テーマを設定する

続いて、今回のセッションで話すテーマを決めていきます。

「今日は何を話したいですか?」

「扱ってみたいテーマはありますか?」など

このような質問を投げかけ、クライアントが今日のセッションで向き合うテーマを決めていきます。あくまでクライアントが解決したい問題について話すので、テーマはクライアント自身が設定するものであり、内容の大小や正しい・正しくないといった点にこだわる必要はありません。

3.問いや対話を通じて気持ちを深掘りする

テーマが決まったら、その内容について問いかけと対話を重ね、クライアント自身の気持ちに気付いていく「気づき」の時間に入っていきます。それまでの価値観や思い込みによって、クライアントがこれまで目を向けたことのなかったこと、無意識に行っていることなど、問題の本質に気付いていない場合も多いでしょう。そこで、

「本当はどうありたいですか?」

「なんでも叶うならば、どのような状態が理想ですか?」

「それを達成するとどんな気持ちになりますか?」

このような問いを投げかけながら、クライアントと対話を重ねていきます。1回のセッションで悩みが全て解決することは難しいので、結論は出なくてもかまいません。ここではクライアントがこれまで気づいていなかった気付きを促すことが重要です。

4.すぐに行動できそうなことを考える

コーチングでの気付きを踏まえて、なりたい姿の実現のために行う具体的なアクションを決めていきます。

「なりたい姿に近づくために、まず取り組めそうなことは何でしょうか?」

「どのような行動が考えられますか?」

ここでは大きな行動というより、セッションの翌日から取り組めそうなことを考えてもらうような質問を心掛けていきます。

5.今回のセッションを振り返る

最後に、クライアントにとって今回のコーチングセッションでどんな学びや気付きがあったか、どのように思考が整理されたかをともに振り返ります。

「今日のセッションでの学びは何でしたか?」

「気付いたことを教えてください」

具体的には上記のような質問を投げかけてみるといいでしょう。

必要に応じて、コーチからクライアントへの提案やフィードバックを行う場合もあります。

効果的にコーチングするために必要な3つのスキル

コーチングは、相手の様子を観察し、対話を通して相手に気付きを促すアプローチ手法です。したがって、ただやみくもに質問を重ねているだけでは十分な効果が得られない場合があります。ここでは、コーチングを効果的に進めていくために必要な3つのスキルをお伝えします。

傾聴力

もっとも重要なスキルの一つが「傾聴」です。そもそも「聞く」とは、ただ音を「聞く」だけの行為ではありません。

「元気ですか?」と問いを投げかけたときに戻ってくる「元気です」という言葉の表層だけをとらえるのではなく、表情はどうか?声のトーンはどうか?続けて何かを話したそうな様子はあるか?など、相手の心や感情に好奇心を向けてみましょう。

また、好き嫌いや善悪などコーチの評価・判断は行わず、相手を否定することなく相手の思考やその背景にある価値観に興味を向けることが重要です。

これにより、相手が安心して自分のことを話してくれる効果が期待できます。大切なのは、相手を理解しようとする姿勢です。すると両者の間に信頼関係が育まれ、クライアントの声が本当の意味で聴けるようになります。

問いかけ

相手が自分でも気付いていない内面に気づきを得てもらうために、問いかけの仕方も重要です。コーチの力量が最も問われるのが、この問いの力と言っても過言ではありません。

では、どのような点に気をつけて問いかけをしていけばいいのでしょうか?ここでは代表的な問いのスキルを紹介します。

オープンクエスチョン / クローズドクエスチョン

質問に対して「はい」か「いいえ」で答えられるもの、または、いくつかの選択肢の中から回答を選ぶ形式の質問をクローズドクエスチョンと呼びます。回答者にとって答えるのが容易で、事実を確認したい場合などに有効です。その反面、質問の内容によっては特定の方向へ誘導される恐れがある点には注意が必要です。

これに対して、範囲を限定せずに自由に答えてもらう形式の質問がオープンクエスチョンです。回答者の内面や真意を確認する際に有効ですが、回答までに時間がかかることもあります。コーチングセッションにおいては、オープンクエスチョンを積極的に活用しながら、ときには沈黙も歓迎し、相手の中にある答えを問いかけによって引き出していきます。

質問の深掘り

例えばクライアントが「幸せになりたい」と言ったときに「幸せとはどういう状態ですか?」「その幸せとは、どんな色や形をしていますか?」といったように、クライアントの価値観や定義を確認するために問いを重ねていきます。このプロセスにより、クライアントが自身の無意識領域にある感情や価値観など内面の深いところに気付くきっかけが得られます。

ありのままを受け止める力

THE COACHでは、「人は、生まれつき満ち足りている、全体性のある存在である」というあり方や姿勢のことを「コーチングマインド」と定義しています。

人の中には、ポジティブな感情もあればネガティブな感情もあり、それらは常に移ろいゆくものです。光も影も両方ともその人自身であり、コーチングはその全体性を認めていくプロセスであるといえます。

そもそも人の存在そのものや人が持つ感情には、善も悪もありません。「こんな自分(相手)は良い・悪い」と、評価判断をしてしまうのは、「こうあるべき」という善悪のモノサシが存在するからです。

モノサシを一旦脇に置いて善悪という判断をせずに、ありのままの自分や相手と向き合うことができるか、というのが「コーチングマインド」がもっとも大切にしていることです。「こうあるべき」という判断を手放すことで初めて、自分やクライアントの本当の願いや可能性に気づくことができます。

コーチングセッションにおいて、クライアントの言葉や態度を否定してしまうと、それ以上の信頼関係を築くのは難しいでしょう。承認力相手の多様性を認めて受け止める姿勢が大切です。

また、行動の結果だけではなく、その過程や行動そのものを肯定すると、相手のモチベーションが高まります。コーチはクライアントの細かな変化にも気付けるよう、相手の表情や声のトーンなどクライアントが言葉以外から発する情報にもアンテナを張ることが大切です。

コーチングに関しては、下記の記事もあわせて参考にしてください。

コーチングとは?ティーチングとの違いやビジネスでの効果、やり方などをわかりやすく解説

コーチングのやり方をより効果的にするためのポイント

コーチングセッションの時間は有限です。時間内で効果的なコーチングを提供するために、プロコーチが大切にしている3つのポイントをご紹介します。

スキルが身につくまで実践を重ねる

コーチングには先に紹介した「傾聴」「問いかけ」「ありのままを受け止める力」が必要不可欠ですが、一朝一夕に身に付くものではありません。スキルを使いこなせるようになるまで、繰り返し実践して経験を積むことが重要です。

コーチングマインドは欠かせない

コーチングマインドとは、クライアントのありのままを受け止める姿勢のことです。コーチの考えを押し付けず「答えはクライアントの中にある」というスタンスで、3つのスキルを用いてクライアントの考えを引き出し、自発的な行動を促していきます。

安心安全な雰囲気作りを心がける

自分の内面や本音は誰にでも話せるものではありません。コーチングを実りあるものにするため、クライアントが何でも話してくれるような場を作る必要があります。これまでに紹介したスキルを用いて、コーチとクライアントとの間で信頼関係を構築できるように意識していきましょう。

コーチングのやり方でよくある悩みと解決策

コーチングを学び、セッションを行うようになると、事前に思い描いていた通りにならない場合も出てきます。慌てることなくセッションを進められるよう、つまずきやすいポイントを押さえておきましょう。

コーチングに抵抗のあるクライアントに出会ったとき

セッションに訪れるクライアントの全員が、自分のことをすらすらと話してくれるわけではありません。とくに互いの関係がまだ浅い段階だと、自身の悩みや問題を打ち明けてもらえない場合もあります。

このような時はアイスブレイクで緊張を解きほぐし、まずは信頼関係を築くところから始めていきましょう。相手が話しやすい空気が出てきたら、コーチングに抵抗を感じている理由を尋ね、セッションが前に進むように原因となる問題を解決していければベストです。

コーチングのテーマが何も決まっていないとき

方向も定めずに歩きだしても、目的地にはたどり着けません。コーチングのテーマが決まっていない状態でセッションを始めてしまうと、セッションそのものが成立しないという事態に陥る可能性があります。

とは言え、クライアント側がはっきりしたテーマを持たないままセッションに訪れる場合もあるでしょう。そのようなときは「最近あまりやる気が出ない」というくらいの抽象的なものでもかまいませんので、何かクライアントのアンテナが立つテーマを問いかけによって見つけ、そこから対話を重ねて進めていきましょう。

コーチングのやり方を体系的に学ぶならTHE COACH ICP™︎

コーチングのやり方に決まった型はありませんが、押さえておくべきポイントはいくつかあります。原則に沿って実践を重ねることで、クライアントの気付きを促すようなコーチングが提供できるようになります。

THE COACH ICP™︎では、コーチングの基本から高度なテクニックまで段階的に学べ、実践的なセッションを通じてスキルを磨けます。経験豊富な講師陣からの指導や、同じ志を持つ仲間との交流も魅力のひとつです。

人間関係や家庭、仕事などあらゆるシーンにおいて、クライアントが豊かな人生を歩めるようにサポートしたいとお考えの方は、THE COACH ICP™︎で本格的にコーチングを学んでみてはいかがでしょうか。

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THE COACH ICP受講生の体験談を紹介

ここからは、THE COACH受講生の体験談を紹介します。コーチングを学ぶことで、どのように理想の生き方・働き方を手に入れたのか詳しく見ていきましょう。

THE COACH ICP™︎で学び、医療職から、ライフコーチとして独立。時間的にも金銭的にも自由な生活を手に

THE COACH ICP™︎には、「正解のないテーマに対して、自分の悩みを解決したい」「もっと、自分らしく生きれるようになりたい」など自分が望む人生を歩むために受講される方が多くいます。

今回お話を伺ったたけち みりさんも、「自分らしく生きる人を増やすサポートがしたい」と、THE COACH ICP™︎で学び、ライフコーチとして独立。

当初は、本業である医療現場に関わりながら、副業としてコーチをやろうと思っていたところ、徐々に「コーチングって、おもしろすぎる!」とのめり込んでいったそう。THE COACH ICP™︎ですべてのコースを学び、卒業と同時に医療職からコーチへ転身し独立されました。前職よりも時間的にも金銭的にも自由な生活を手にすることができているそうです。

メンバーの話を本当の意味で聴けるように。THE COACH ICP™︎受講後、マネジメントに起きた変化

THE COACH ICP™︎には、「組織づくりに役立てたい」「メンバーとの1on1の時間をより充実させたい」などマネジメントの現場で活かすために受講される方が多くいます。

今回お話を伺った若林 真悟(わかばやし しんご)さんも、コーチングの考え方をご自身のマネジメントスタイルに取り入れるため、THE COACH ICPヘいらっしゃいました。マネージャーに就任後、マネジメントにコーチングを取り入れてみようと独学で学ぶものの、本で学ぶだけで現場に活かすのは難しいと思い、受講を決意。

いざコーチングを学びはじめると、これまでの自分はメンバーの話を全然聞けていなかったんだと実感したそう。

受講後は以前から行っていた1on1の質に変化が起き、今ではメンバーを信じて素直に任せられるようになり、チームとしての生産性も向上したそうです。

プロコーチを目指していなくても、コーチングを学ぶ意味はあるのか

「コーチングの学びは、仕事にどう活きる?」「プロコーチを目指していない人が、コーチングを学ぶ意味はある?」という疑問をお持ちの方へ。

コーチングを学んだ後、コーチ以外の職種で活躍される方々の声もご紹介させていただきます。

エンジニアはコーチングを学ぶべき?

営業職はコーチングを学ぶべき?

マネージャーはコーチングを学ぶべき?

クリエイターはコーチングを学ぶべき?

コーチングスクールに100万円の価値があるのか

「コーチングスクールでの学びって、高い自己投資をするほどの価値があるの?」と躊躇している方へ。

コーチングスクールに100万円の価値があるのか?受講生の目線から率直にお話いただいた声もご紹介させていただきます。

コーチングスクールに100万円の価値があるか

THE COACH ICPの料金プラン

THE COACH ICP™︎には、4つのコースがあり、コース単体の受講と、単体で受けるよりもお得に受講ができる複数コースのまとめ申込みプランが用意されています。

料金プラン

資格取得を目指したい方は基礎コース~応用コース~インテグレーション・コースまでの全コースのご受講をおすすめします。まずはコーチングを日常のコミュニケーションに取り入れたい、という方には、基礎コース~応用Aコースまでのまとめ申込みプランがおすすめです。

THE COACH ICPを受講するには?

THE COACH ICP™︎の受講を考えている方に向けて、申し込み方法の一例を紹介します。

THE COACH ICP™︎では、無料のオンライン相談を実施しています。

まずは公式サイトに移行し、「まずは無料で相談してみる」をクリックします。すると、無料相談の予約フォーム画面が表示されますので、お名前など個人情報を入力しフォームを送信してください。その後、公式LINEを登録しご希望の相談日程をお選びいただくことで申し込み完了です。

後から公式LINEで日程を変更することも可能ですので、お気軽にお申し込みくださいね。

また定期的に、実際に基礎コースの授業の一部を体験することができる「THE COACH ICP 基礎コース体験会」も開催しています。

取り上げるテーマは、コーチングにおいて特に重要なスキルであるとされる「傾聴」と「問い」。ありのままを受容する傾聴と、心に好奇心を向けた問いからは、満ち足りた人生を歩むための新たな気づきが得られます。

「なんとなく学びたいと思っているけれど、コーチングがどんなものなのか分からない」と感じる方には、とってもおすすめのイベントです。少しでも気になる場合は、ぜひ気軽に申し込んでみてください。

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THE COACH ICPで、生きやすい自分に出会おう

コーチングの効果的なやり方について詳しく解説しました。コーチングスキルをもっと高めたい方やコーチングを本格的に学びたい方は、THE COACH ICP™︎の受講をぜひTHE COACH ICP™︎の受講をご検討ください。信頼できる仲間との出会い、生きやすくなった自分との出会いが待っています。

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